宇和島藩初代藩主・伊達秀宗と縁が深かった豊臣秀吉と、その家族の肖像画を集めた特別展が25日、愛媛県宇和島市御殿町の市立伊達博物館で始まった。宇和島伊達400年祭実行委員会や宇和島伊達文化保存会の主催。5月10日まで。
 衣冠束帯姿の秀吉や母の大政所、弟の秀長を描いた桃山時代などの絵画5点が並ぶ。関白になる以前の秀吉を描いたとされる「羽柴秀吉画像」(江戸時代、京都・光福寺所蔵)は縦51センチ、横39.7センチ。りりしい直垂(ひたたれ)姿で、戦国武将として活躍した姿をうかがわせる。
 1595年に秀宗が秀吉から拝領した衣装を入れる道具「広蓋(ひろふた)」も展示。側面には菊と桐(きり)の紋があしらわれている。